2011年2月3日木曜日

無事帰国

昨日(正確には今日の深夜0時過ぎ)に任国外旅行で行っていた
エジプトからヨルダンへ無事帰国できました。

今回の旅~避難~帰国までの記録。

1月25日(火):午後ヨルダンを出発し夕方エジプト(カイロ)着。
        夜9時のギザ駅からの寝台列車でルクソールへ。
  26日(水):朝7時過ぎにルクソール駅着。
        カルナック神殿・夜のライトアップのルクソール神殿へ。
  27日(木):王家の谷・王妃の谷・メムノンの巨像・ハトシェプスト女王葬祭殿
        など。
  28日(金):朝9時発アスワンへ。
        12時過ぎアスワン着。岩窟墳墓群(貴族の墓)へ。

同日28日夕方スーク(市場)通りへ。
連日動きっぱなしでちょっと疲れたので、チョコ食べながら
その辺ぶらぶら♪

なにか、どこか人の様子がおかしい!!
スーク通りから続く駅へと人が走って行く。
そして数分後たくさんの人が駅の方からスーク通りを
ものすごい勢いで走り戻ってくる。

何が起こったのか全くわからず地元の人達と様子を伺う(チョコ食べながら)
そして、すぐ鼻血がでるかと思うくらい鼻が痛い。。
チョコの食べ過ぎかも、、
一緒に今回旅行していた同期隊員が「鼻と目がおかしくない?」
チョコ食べすぎじゃなかった!

そしてすぐ目も痛くなり涙を流しながら鼻もティッシュで覆い
地元の人について行き避難。
(宿泊先のゲストハウスは駅の方向だったので戻れず)

何が起きたのか全く分からない、、
親切なお店のおじさんにお店で待機させてもらう。
続々と避難してくる人がいたので話しを聞くと
なんと!!!
催涙弾が大量に投げられたらしい。

催涙弾なんてテレビの世界だと思ってた。
まさか自分がその場に居合わせるなんて。。
催涙弾って字の通り、本当に涙がぽろぽろ出て、鼻がものすごく痛い!!
(鼻で水を吸った時のツーンとする感じに似てる)

この親切なお店で待機させてもらうこと約5時間。。
夜22時過ぎやっとゲストハウスへ。

この夜から外出禁止令発令(16時~朝8時まで)

28日からデモが各地で起こり拡大し、
死傷者多数。

29日は駅前のデモが早くから始まり、15時半頃から催涙弾が投下され
   今度は帰れなくなる前に、催涙弾で目と鼻が痛い中走って
   どうにかゲストハウスへ。
   デモが大きくなってきて国外退避命令。
   JICAの指示:とにかくカイロまで上がってこい。(陸路禁止、空路のみ)
   *この日旅行に来ていたヨルダン隊員4人と合流し計6名。
  
30日アスワン~カイロの飛行機をヨルダンで購入済みだったので
   動ける時間帯にアスワン空港へ!!

しかし、、朝から1便も飛んでいない。。
カイロ空港閉鎖中。

ヨルダン事務所・エジプト事務所・エジプト隊員に連絡を取り
可能な避難経路を確認。
陸路移動はだめ!
とのことだったが、空路移動が不可能。。
今度はアスワン~ルクソールなら陸路OK! との指示に従い
一番安全で早く着く方法を急いで考え
タクシー移動に決定!

エジプト隊員と連絡を取りルクソールに住む隊員と合流し
泊めてもらうことに。
ここで、またまたヨルダン隊員とも合流しヨルダン隊員計8名。
エジプト隊員7名。

ルクソールのデモもかなり危険!!
斧を持って歩き周る人・手に棒を持っている人がたくさん。
この日はエジプト隊員の日本一時帰国が決定したので
荷作りを手伝い、非難経路は私達より詳しいエジプト隊員にお願いする。

31日9時ルクソールを出発し紅海に面したハルガダへ。
   連日のデモで街を移動する車が窓ガラスを割られ
   被害が出ているとのことで、
   女性はムスリム同様頭にストールを巻いての移動。
   無事予約していた安全なホテル着。

そして、1日の朝またチャーターしたワゴン車でカイロへ向かう
予定だったが、1日にカイロで100万人規模のデモがあるとのことで
予約した先から夜キャンセルの連絡が入り
飛行機も取れず、
1日もハルガダ泊(連日外出禁止令15時~8時)
夕方から軟禁状態。。
観光地ハルガダでもデモが始まる。

2日(水)朝カイロへ向けて出発。
    6時間くらいでカイロの検問へ。
    2人組の怪しい男の人が私達の乗っている車をなんとか
    止めようとする。。

カイロまでなんとか辿り着いたのに、、最後にトラブル。。!?
2人組の男の人が乗り込んできて、、、

「JICA??」と一言!!!!!!

JICAカ―の運転手さんがヨルダン隊員を空港まで送ってくれる為に
迎えにきてくれていたーーー!
怪しい。。って思ってごめんなさい^^;
ここで、お世話になったエジプト隊員とお別れ。

そして、物々しい空気が漂うカイロの街を通り抜け空港へ。

空港では待機している人がものすごい数!
外にはテントが設置され、空港内のチェックインカウンターは
人・人・人!!!
どうにか人の波をかきわけカウンターに辿り着きチェックイン。
私達の便は夜21時過ぎのはずが、満席とのことで
最終の22時過ぎの便を確保できた。
こういう時は女で良かった^^って思う。
(女の方が何かと対応がいいので☆)
やっと帰れるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

そして2日夜中(正確には明けて3日)にアンマン空港に到着し
タクシーでマダバの自分の家に着いたのが1時半過ぎ。

ほんと無事に帰れて良かった。
今回JICAヨルダン事務所(担当調整員)・エジプト事務所
そして、同期のエジ隊員しょうたくんを始め先輩隊員に
お世話になりました。
本当にありがとうございました。

心配して無事帰国をずっと願い続けてくれたヨルダン隊員のみなさん
本当にありがとうございました。

家族・心配してSMSやメール・電話をくれた方
ご心配おかけしました。
ほんとーにありがとうございました。

避難生活4日間
帰国延長2日間(日をまたいでの帰国の為)

6人の意見をまとめる大変さ、自己判断の難しさを
今回知ることができた。

今回の教訓:ケータイ電話のチャージを多めにしていったつもりが
        避難生活1日目にしてチャージがなくなるっていう。。
        任国外旅行に出かける時は多すぎるくらいのチャージをすること!


チュニジアに続きエジプトも日本に一時退避。
中東地域に広がる危険。
ヨルダンもどうなるか分からないので、
避難経路の確認・荷物整理なんとなくしておこう!

そして最後にエジプトに行ったのに、、
ピラミッドを見ずに帰国。笑
一番代表的な観光スポットなのに、、しかも2回行ってるけど
未だ見れず。。またいつの日か行こう。

とにかくものすごい危険な中、無事帰国できたことを報告します。
今回心配してくれた方本当にご迷惑をおかけしました。
ありがとうございました_(._.)_

2 件のコメント:

  1. 無事に帰国できて良かったね!!!
    旅行で被害にあうって事もあるんだよね・・・
    何が起こるかわからないね(><)
    催涙弾なんて、ほんとテレビの世界だよ。
    モロッコでも毎日ニュースで流れてる。
    割と安全と言われていたエジプトまで避難となると、
    今後どうなるかわからないよね。
    お互い、無事に二年間過ごせますように☆

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  2. ☆さっちゃん
    ありがと^^

    モロッコもヨルダンも王制でちょっと違うから
    大丈夫な気もするけど。。
    ヨルダンのデモは今んとこ毎週金曜だけっぽいけど
    何があるか分かんないから気をつけなきゃね!
    何もなく2年間活動できるといいね☆彡

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